Happy Day
2001.6.6
GEMMATIKA RECORDS
RSCG-1015[CD 12cm]
01 Groovin’
02 Summer of Life
03 Under the Boardwalk
04 Baby I love Your Way
05 I Will
06 High-G Crazy
07 Happy Day
08 Captain’s cafe
09 Don’t Let Me Down
10 Kelama
11 One Love
ライナーノーツ
山口岩男/Happy Day
2001年6月6日
3rdアルバム「Happy Day」は「ハワイについてレンタカーをピックアップ。 FMラジオを付けたら、こんなサウンド」という感じのイメージで制作されました。ハワイでは、レゲエやヒップホップでも、当然のようにウクレレが使われます。そんな風に、普通にポップスをやっても、特にウクレレを意識するわけでなく 、ただ「気持ちのいい楽器の音」としてウクレレの音が入っている。そんなサウンドを目指しました。 サウンドプロデューサーは、柳ミツオ。プリプロダクションからトラックダウンまですべてPower Mac G4上で「ProTools」を使い行われました。 トラックダウンは、ホノルルのWire&Wood Studioです。では、お楽しみ下さい!!!
1.Groovin’
オリジナルは、ヤング・ラスカルズ、1967年のヒット曲。白人によるR&B、当時で言う、ブルー・アイド・ソウルですね。多くのアーティストがカバーしています。 日本では、山下達郎さんのバージョンが有名。バッキングのウクレレはケリィ・コンサート、イントロ&Soloはサンタクルーズ。12弦ギターはオベーション。以上、山口岩男。Fender Rhodes Pianoは西本明、パーカッション/岡部洋一、プログラミング&ベース、柳満夫、コーラスに馬場俊英君に参加してもらいました。
2.Summer Of Life
Soul Loversのマーヤに書き下ろしてもらったレゲエ・チューン。 マーヤは、3月のミノトール2ライブで一曲歌ってもらったが、彼女は天才である!ハワイのスタッフも、 この曲を、彼女の声を大変気に入っていた。ウクレレは、Martin3K(1920’s)、ギターはオベーション、以上山口岩男。プログラミング&ベース、柳満夫。山口岩男は、Soul Loversの1st.アルバム「New Age Channel」の「Dub Your Love」にガットギターで参加してます。
3.Under The Boardwalk
オリジナルは、ドリフターズ/The Driftersの1964年のヒット曲。ブーさんのドリフターズではなくて、 アメリカの黒人コーラスグループの方である。邦題は「渚のボードウォーク」。 全米チャート最高4位を記録。これも、多数のカバーが存在する夏の定番。 ウクレレは、Martin3K(1920’s)、ギターはオベーション、以上山口岩男。プログラミング&ベース、柳満夫、コーラスに馬場俊英。
4.Baby I Love Your Way
ピーターフランプトンが1976年に、二枚組ライブアルバムとしては異例の記録的なヒットとなった「Frampton Comes Alive」に収録。1994年にレゲエグループ「Big Mountin」がカヴァーし、大ヒットさせる。ウクレレは、Martin3 M(1940’s)、Fender Rhodes Pianoは西本明、パーカッション/岡部洋一、プログラミング&ベース、柳満夫。ドラムス、坂田学。坂田君は、フリージャズのサックス奏者、坂田明さんの息子さん。
5.I Will
オリジナルは、ビートルズ1968年の二枚組アルバム「THE BEATLES」、通称ホワイトアルバムに収録されている。去年、ホノルルでB.B.Shawnがカバーして、よくラジオでかかっていた。ギタリストの田中義人(Mond Grosso、Bird等のサポートでも大忙しの、スーパーギタリスト!)とのデュオ、一発録り。イントロは義人君と二人で考えたのだが、なかなか弾けなくて困った。ホノルルのスタジオでも、このフレーズは「きれいだね!」と大評判。スタジオに来てくれたB.B.Shawnにもウケた。ウクレレは、Martin3 M。
6.High-G,Crazy
書き下ろしのウクレレ速弾き曲。ウクレレの入門曲「Crazy-G」に、ウクレレのチューニングHigh-Gをかけたタイトル。ベース、柳満夫。ドラムス、坂田学。関口さんの「Nofofonスタジオ」を借りて、一発録り。ウクレレは、Martin3 K。この手の曲は、ライブで弾けば弾くほどこなれてくるものだが、作ってすぐレコーディングしなければならないので大変だ。そのぶん、かなりテンションの高いテイクが録れたと思う。
7.Happy Day
HipHopシーンで絶大な人気を誇るラップ・グループ「ケツメイシ」のRyoji君による書き下ろし。今回は、マーヤやRyojiくんといった、若く才能のあるミュージシャンとのコラボーレーションがアルバムに新しい血を注いでくれた。山口岩男は、ケツメイシの1st.アルバム「ケツノポリス」の「旅」、発売中のニューシングル「ファミリア」にギターで参加してます。ウクレレは、Martin3K(1920’s)、プログラミング柳満夫、バッキングヴォーカルはもちろん、Ryoji!
8.Captain’s Cafe
田中義人君、柳さんとレコーディングの打ち合わせのジャムセッションが曲になった。特に何も決めずに、誰かが弾き始めたフレーズに、誰かが反応し…という感じで、かなりフリーな曲。三人でせーので録ったものに、岡部さんのコンガをダビング。ホノルルでのトラックダウンの時、手伝ってくれたブライアン・ケスラーが「シェーカー入れたらどう?僕がやってみようか」ということでダビングしてくれた。ほんと、向こうの奴はリズム感がいいんだからくやしくなる!
9.Don’t Let Me Down
もちろん、ビートルズの名曲だ。ビートルズ・フリークである、プロデューサー面谷誠二氏の選曲。オリジナルは1969年、シングル「Get Back」のカップリングとしてリリースされた。ビートルズの曲はクレジット上は「レノン&マッカートニー」となっていても、実際はどちらかが単独で書いているものがほとんどである。この曲は、典型的なジョンレノン節だ。途中、4分の5拍子になっているところなど、「アクロスザユニバース」などにも通じる、ビートルズ後期のジョンの作風だ。ウクレレは、シモ・ハカランダ(1999)、Fender Rhodes Pianoは西本明、パーカッション/岡部洋一、プログラミング&ベース、柳満夫。コーラスは、山口岩男&マーヤ。
10.KeLama
僕が初めてダイビングをしたのは、沖縄の渡嘉敷島だった。あのあたりをケラマというのだが、ローマ字で書くとなんだかハワイっぽい。そういえば、音階も沖縄とハワイは似ている。古いハワイアンには、沖縄民謡に驚くほど似ているものがある。単純に気候が似ているからか、それとも太古の昔は一つだったのか…。そんなロマンを曲にしてみた。当初はホノルルでソロで録ろうと思っていたのだが、元・ハワイアンスタイルバンドのブライアン・ケスラーと知り合ったので、急遽、彼とデュオでレコーディングした。紙にコード進行を書いて、マイクチェックで一回、二度目の演奏がこのテイクである。
11.One Love
何も言うまい。ボブ・マーリィーの1977年のアルバム「エクソダス」から。ハワイのミュージシャンはボブ・マーリィーが大好きだ。ビートルズやスティービーワンダーと同様、僕にとっても「絶対的」なミュージシャンだ。「ボブ・マーリィー・ライブ!」はアナログで2枚聴いた。(擦り切れたため)もちろん、CDで今も聴いている。僕には、擦り切れて二枚持ってるアナログ盤がいくつかある。ブルーススプリングスティーンの「Born To Run」や、ボブ・ディランの「欲望」だ。体が震えるような名盤に、これからも僕は出会えるのだろうか…。きっとまだまだ出会えるはずだ。地球上の音楽で、もう聴いたものより、まだ聴いていないものの方が、ずっと多いんだから!